失敗しない作り置き・常備菜を日持ちさせるコツ
保存容器はしっかり消毒しましょう
どのサイト見ても、保存容器はしっかり消毒してくださいって書いてあるけど具体的にはどうやるの?
詳しく解説しますね。
一番お勧めなのはアルコール消毒です。キッチン用アルコール除菌スプレーを使います。
食器用洗剤をスポンジにつけ、容器本体とフタをよく洗います。
洗った後は、清潔なふきんの上に置き、自然乾燥させます。
・・・自然乾燥なんてさせる時間はありません!
子どもにいたずらされます。ガラス容器を頭にかぶっていたことも。。。
自然乾燥を省略しても、きちんと消毒できる方法を説明しますね。
- アルコール消毒の前によく手を洗い、ガスコンロの火は必ず消しましょう。
- 保存容器を食器用洗剤で洗います。洗浄後は、容器を逆さまにしてパッパと振ってよく水を切り、清潔なふきん、またはキッチンペーパーでさっと拭きます。
- アルコール除菌スプレーを容器の内側に2~3回、外側に1回吹きかけ、同じふきん、またはキッチンペーパーで容器の内側から拭いていきます。
- 容器の内側を吹いたら同じふきんで外側も拭きます。
- フタは料理に触れる内側にはスプレーを1~2回、外側には1回拭きかけ、内側~外側の順に拭き取ります。
以上でアルコール消毒の完了です。
洗浄後、水がビチャビチャの状態だとアルコールスプレーの効果が弱まってしまいますので、ふきんでさっと水気をふき取ってください。完全にふき取る必要はなく、表面にうっすら水が残っている程度ならOKです。
消毒後の容器はすぐに料理を入れるか、食器棚に保管してください。棚に何日か保管した場合は、使用の前に消毒しなおすとより安心です。すでに1度消毒しているので、容器とフタの内側と外側に1回ずつスプレーして内側~外側の順に拭き取るだけでOKです。
すでに乾燥している容器を消毒する場合には水を切る必要がありませんので、アルコール除菌スプレーを吹きかけるところからスタートしてくださいね。
アルコール消毒は最も簡単、かつ効果の高い消毒方法なので、初心者の方にも大変おすすめです。フマキラーのキッチン用アルコール除菌スプレーを愛用しています。1本買えば使い切るのに半年くらいはかかるので、コスト面でもおすすめです。
「清潔なふきん」ってどんな状態をいうの?
わが家では洗濯後、乾燥してから最初に使う状態のものをいいます。アイロンや薬剤での滅菌は必要ありません。消毒の際に拭き取るふきんは、台所の汚れ拭き用とは別に用意しています。消毒用のふきんは洗濯乾燥後、最初に使う状態であればよいので、その後は通常の食器を拭くのに使っています。ふきんを何種類も用意するのは面倒ですが、2種類だけなのでラクチンです。
写真の右側が汚れ拭き用、中央が消毒&食器拭き用です。柄ものは汚れ拭き、無地は消毒用というように柄で区別すると家族も間違えないのでお勧めです。
ちなみに保存容器ですが、よくブログなどで見かける長方形のおしゃれな容器にこだわる必要はまったくありません。普段使っている陶器のお皿やどんぶりもアルコール消毒してラップすれば立派な保存容器です。消毒方法は上記の説明と同じです。ふたはラップなので消毒の必要はもちろんありません。
わが屋ではどんぶりも保存容器として活用しています。ホーローの容器と違い、そのままレンジであたためて食卓に出せるので重宝しています。最初から専用の容器を買い揃えるのはコストがかかりますので、まずは家にある大きめのお皿やどんぶりを消毒して使ってみてくださいね。
作り置き・常備菜を日持ちさせるためには・・・
なるべくすぐに冷やしましょう!
特に薄味の煮物を作り置きする場合、常温で冷ましてから冷蔵庫に入れるよりも鍋ごと、もしくは保存容器に移して急冷してすぐに冷蔵庫に入れることをおすすめします。鍋ごと冷やせる大きなボウルが無い場合、お勧めなのがフライパンに氷または保冷材を入れて冷やす方法です。フライパンと鍋の間に氷または保冷材を入れて、水を足すと効率よく冷やせます。氷の場合は保冷材よりもはやく溶けてしまいますので、溶けたら追加してください。鍋の大きさにもよりますが、20分以内に冷え冷えになりますよ。
写真の通り、保冷材の場合はフライパンの高さからはみ出しても大丈夫なので効率よく冷やせますよ。
塩分の入れ過ぎに注意しましょう
作り置きに限りませんが、お料理の失敗原因のひとつに「塩辛すぎ」があげられます。塩味が薄い場合は、食卓で調味料を足して調整することが可能ですが、一旦塩辛くなってしまうと汁物以外はリカバリーが困難です。つけおきダレの失敗しない塩分量を紹介したいと思います。
人間が食べて美味しく感じる塩分濃度は、1%前後です。
つけおきする場合、つけおきダレの塩分を全て肉が吸収するわけではありませんので、タレ中の塩分を肉に対して1%より多くする必要があります。おすすめは1.3~1.8%で、2%を超えると塩辛く感じるようになります。つけおきダレの中に肉がひたひたに入る位の量の場合、肉に対する塩分が2.2%以上になると、焼くときに水や野菜を加えても肉自体の塩辛さを抜くことが難しくなります。肉に対する塩分が1.8%程度の場合、肉を焼くときにモヤシやキャベツ等の水分の多い野菜を加えると、肉から溶けだした旨味と塩分の両方を野菜に吸収させることができ、野菜を美味しく食べられるのでお勧めです。あくまで個人で試行錯誤の末に出した結果ですが、肉を野菜と一緒に炒める場合、つけおきダレの塩分が肉に対して1.8%までなら1週間つけおきしても塩辛くなりすぎることはありませんでした。
おすすめ塩分濃度1.3~1.8%って大体どんな感じ?
肉300gに対し、醤油大さじ2杯程度です。味噌も大さじ2杯くらいです。つけおきダレの配合を考えるとき、調味料中の塩分をリスト化して見やすい場所に置き、塩辛くならないように調整しました。メーカーによる差異はありますが、一般的な塩分濃度を濃い順に以下に書いておきます。
調味料 大さじ一杯分の塩分一覧
(○がついている調味料のみ、つくりおき食堂で使います)
- ナムプラー 3.9g
- ○鶏がらスープ 3.9g
- ほんだし 3.6g
- ○豆板醤 3.2g
- 薄口醤油 2.8g
- ○濃口醤油 2.5g
- ○赤味噌 2.3g
- ○オイスターソース 2.1g
- 白味噌 1.5g
- ○ポン酢 1.5g
- ○めんつゆ3倍濃縮 1.5g
- ウスターソース 1.5g
- コチュジャン 1.5g
- テンメンジャン 1.2g
- ○中濃ソース 1.0g
- ○ケチャップ 0.5g
- ○マヨネーズ 0.2g
鶏がらスープは大さじ1で塩分3.9gも加わるので入れすぎないように注意!とか、ほんだしは塩分が多いので出汁の風味を加えたいときは、めんつゆを少量入れる、など様々なことが見えてきます。調味料中の塩分をざっくり把握しておくだけで、塩辛くなる失敗が防げますよ。